松ヶ崎大黒天は、1616年(元和二年)に建立されたもので、松崎山妙円寺が正式な寺名ですが京都の人々からは「松ヶ崎の大黒さん」として親しまれています。本尊の大黒天像は伝教大師の作で開運招福の福神として広く信仰を集めています。縁日は年六回の甲子祭(六十日に一回)と正月初子の日などに行われ、ご祈祷、ご幣が授けられます。
赤山禅院は、慈覚大師の遺言によって創建された天台宗総本山・比叡山延暦寺の塔中です。本尊の泰山府君(赤山明神)は京都御所の表鬼門に祀られ、方位の守護神として朝野の厚い尊敬をあつめています。また、懸(かけ)よせ(集金)の神としての信仰も厚く、洛北の豊かな自然に囲まれた境内は、特に紅葉の名所として沢山の人々が訪れます。
これは鬼門を守る猿。
革堂は、平安初期、行円上人によって開かれたもので、観音霊場、西国三十三所の十九番札所です。開基当時、一条通にあったものを「天下太平福寿円満」を祈る太閤秀吉により、現所に移築されました。本尊である寿老神の御真言を、一日三回唱えると福寿吉運が授かるといわれており、長寿を願う沢山の善男善女が初詣や月まいりに訪れています。
東寺は、平安京造営にあたり国家鎮護のために空海が創建したもので、五重塔は現存するわが国最大の木造建築物とされています。毎月二十一日には沢山の露店が軒を連ねる市がたち、京都の人々から「弘法さん」として親しまれ大きなにぎわいを見せています。毘沙門天は弘法大師が入唐の際感得されたもので、無量の知恵で学業成就や安産の信仰を集めています。
ゑびす神社。
南座横の大和大路を南へ5分ほど歩くと、「京のゑべっさん」として京都の人々から親しまれているゑびす神社があります。鎌倉時代初期に建仁寺の鎮守杜として創建されたもので、「商売繁盛」の守り神として一月の十日ゑびすは沢山の人たちでにぎわいます。また、栄西禅師が無事中国から帰朝し、お祀りになったという故事から、一名「旅ゑびす」ともいわれ、交通安全の神としても信仰を集めています。
六波羅蜜寺は、951年(天暦五年)、醍醐天皇第二皇子である空也上人により開創された西国十七番の札所。空也上人立像や平清盛像をはじめ、平安・鎌倉時代の優れた彫刻(重要文化財)が多数納められています。正月の三日間は、空也上人が悪疫退散のために献じたお茶に因んだ皇服茶や弁財天初稲穂が授与されます。